「決算書はこうして作られる!」税理士がこだわる美しい決算書の作成プロセス

美しい決算書

私は税務はもちろん好きなのですが、決算書を綺麗に整えることが好きです。

そもそも決算書(いわゆる「貸借対照表」や「損益計算書」)はどのように作られているのでしょうか。

その中で綺麗な決算書を作るにはどのようなプロセスが必要になるのかを書いていきたいと思います。

まず、決算書の作成イメージはざっくりですが下記の流れとなります。

①日々の取引の記帳

いわゆる仕訳ですね。日々の取引を記帳していきます。

実際の残高との突き合わせ

銀行口座残高や現金残高を帳簿と照合し、不一致があれば修正する作業となります。

決算整理仕訳の実施

減価償却費を計上したり、当期中に行った仕訳の修正や追加をします。

総勘定元帳への転記

①で仕訳したものを勘定科目ごとに集計します。

試算表の作成

総勘定元帳を基に決算書の前段階である試算表を作成します。

決算書類の作成

試算表に問題がなければ、貸借対照表・損益計算書・株主資本等変動計算書などを作成します。

おおまかな流れとしてはどこの会社も同じですが、会社規模によって①の仕訳量が違ってきたり、③の決算整理仕訳の数も変わってきます。①で使用する科目が多ければ④の総勘定元帳の数も当然増えることになります。

そのため会社の規模によっては出来上がる決算書の見た目が全然変わってくるわけです。

その中で、綺麗ではない決算書とは?はまた別の記事にまとめてみたいと思いますが、出来上がった(ここでは日々の仕訳が一旦すべて反映された)だけの状態のものは、まだ決算書としては未完成となります。

今回はその出来上がっただけの状態からどのように綺麗にしていくかのプロセスをまとめてみたいと思います。

まずはB/S(貸借対照表)を綺麗にする

まずはP/L(損益計算書)からではなく、B/S(貸借対照表)からチェックしていきます。

その理由は正しいB/Sであれば、P/Lも必然的に正しい数字となるためです。

これは仕訳をする際に貸借のどちらかのB/S科目が合っていればもう一方がP/L科目であれば、おのずとP/Lの数字も一致するという理論上の考えです。

例)普通預金100万円/売上高100万円

という仕訳で借方の普通預金100万円の残高が合っていれば、売上高は100万円で確定するという理屈です。

そのため、まずはB/Sの特に科目ごとの「残高」を合わせる作業から進めていくこととなります。

科目ごとの合わせ方についても今後記事にしていきたいと思いますが、基本的には期末の残高を証明する資料と照らし合わせていくこととなります。

その後、P/L(損益計算書)を綺麗にする

B/S(貸借対照表)の残高を合わせた後はP/L(損益計算書)をチェックしていきます。

P/Lは主に「表示科目」「表示場所」をチェックしていきます。

税務上は最終の所得(会計上の利益がイメージ)をベースに税金計算を行いますので、どの科目で表示されていようが、正直関係はありません。

ただ、決算書にこだわる私にとってはやはり表示上も適正な科目にしておきたいところです。

例えば、「社内の1部の人間だけで打ち上げをした」となれば社内なので「福利厚生費」にしたいところですが、

「1部の人間だけで」ということであれば、税務上は「社内交際費」となるので勘定科目も「交際費」にしておく必要があると考えています。

また、表示箇所も綺麗な決算書を作成する上では大事な要素と考えられます。

例えば、「助成金や補助金が入ってきたので売上高に計上した」となれば、入金なので売上高にしたいところですが、

もし本業以外の臨時収入であれば、営業外収益として「雑収入」に入れたいところです。

これは、「売上高」だとP/Lの1番上に表示されるのに対し、「雑収入」だとP/Lの下の方(最終利益に近い箇所)に表示されることとなります。

売上高に入ると何がまずいかというと、本業以外の収入が売上高に含まれることで、本来の「粗利」や「営業利益」が見えずらくなってしまうことです。

決算書の数字が正しい場所に表示されていないと、社長が経営判断を誤る可能性があります。そのため、適切な項目に正確に表示することが重要です。

毎月の推移も綺麗にしておきたい

毎月の推移を綺麗にするとは、例えば月末が土日で社会保険料など月末支払いのものが翌月初に月ずれして支払われることがあります。

その場合、P/Lの推移をみると、月ずれで支払いがない月は数字が表示されていないため、支払いがされていない?かのように見えてしまうこととなります。

もちろん翌月初に支払いがされているため、仮に翌月はきちんと月末に支払いがされていれば、その月はいつもの2倍の金額の数字が表示されていることとなります。

これは特に税金計算上問題にはなりませんが、毎月の適正な損益がわからなくなるという問題がございます。

つまり、月ずれで支払いがない月はその月は経費がないことになっているため、その分利益が多くなっています。

反対に翌月はいつもより、ひと月分経費が多く計上されるため、その分利益が少なくなっているはずです。

推移でみると、凸凹になっているのもあまり美しいものとは思えません。(あくまで私が思っているだけかもしれませんが。)

そのため、期中は現金主義(支払日計上)ではなく、発生主義(取引完了ベースで計上)にするのが綺麗な決算書を作成する上で重要となります。

まとめ

「綺麗」な決算書を作成するには「B/S」→「P/L」という流れが大事で特に「B/S」は「残高」、「P/L」は「表示科目」「表示場所」が大事になることを書いてみました。

今後細かい確認方法や反対に汚い決算書とはどういったものなのかも書いていければと思います。

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