perplexityと税理士業

税理士業

最近ネット検索は「perplexity」という生成AIを使用しています。

今回はこちらの生成AIの便利さと税理士業に与える影響について考えてみました。

GoogleやBingよりも使いやすい

実際に使ってみた画面がこちら。

例えば、「perplexityのメリット・デメリットを教えて。」という質問に対し、以下のようにすぐに回答してもらえます。

ここまではChatGPTと変わらないのですが、perplexityは情報源の提示や画像表示もしてもらえるため、エビデンスをこちらが確認しにいける点や視覚的にぱっと見て判断できる点も便利だと感じています。

すごく使いやすくて便利なのですが、やはりこちらの回答だけに頼るのは危険かと感じています。あくまで参考程度がよいかなと。従来の検索エンジンと同じように数ある情報の中から比較検討した上で自らで判断するのが望ましいと感じています。

それでも例えばすでに決まっている事柄や歴史のことなどちょっとしたことですぐ知りたいという時には、GoogleやBingと違って「検索→サイト表示→複数のサイトから探す→クリック→確認」というプロセス「質問→回答確認」と2ステップに短縮される利便性は非常に高いと感じています。

税理士業に与える影響

最近ではChatGPT以外にも今回紹介した「perplexity」や文章生成AIの「Claude」、文章要約AIである「Notebook LM」など様々な生成AIが登場しています。

今後その精度も上がり、何かに特化したAIも増えてくるでしょう。

では、税理士業に与える影響はどうか。

税金計算のこと、会計のこと、税務での悩みなど様々な疑問に対し回答してもらえるAIが出てきた場合、確かに税理士への相談事は減るかもしれません。

ただ、わたしとしては今後どれだけAIが発達しても以下の理由で税理士という職業はなくならないと考えています。

情報が点であるから

AIが提供する回答は、単なる断片的な情報(点)に過ぎません。その情報が正しいかどうかを判断するには、より広い文脈(線)の中でその情報がどのように位置づけられるかを理解する必要があります。また、その情報をどのように実際の状況に適用するかを知ることも重要です。これらの能力がなければ、AIの回答は単なる孤立した事実の集まりに留まってしまうと考えています。

これは税理士がすごいということを主張しているのではなく、普段税務に携わっていて、1つの情報だけで判断することの難しさを知っているため、より感じるところであります。

法人税の申告書は個人の申告書よりも複雑

個人の所得税申告書は国税庁の確定申告書作成コーナーから作成でき、わかりやすい質問のもと、手順に従って入力を進めていけば申告書作成まで行えます。そのため、個人の確定申告書の作成は今後税理士にお願いすることは減ってくるかもしれません。

ただ法人税の申告書は個人よりも、もっと複雑であり、その作成には専門的な知識が不可欠です。最近ではクラウド会計ソフトで申告書まで自動作成できるようになっていますが、それでも申告書の計算過程があっているかどうか、表示方法があっているかどうか、必要な帳票がすべて揃っているかどうかなどの知識を必要とします。

以上の理由から、AIが今後さらに発展しても、最終的な税務判断や税金計算の妥当性を評価し、確認する専門家として、税理士の役割は依然として重要であり続けると考えています。

AIを税理士業にどのように活用していくか

生成AIとの今後の関わりについて、それらを避けていくのではなく、むしろそれらに積極的に関わって活用していくことが大事であると考えています。

例えば、今回紹介した「perplexity」を税務相談に対する回答を検討する際の参考データの1つとして活用してみるといったことや、「Notebook LM」というAIを活用して複雑な条文を要約して重点的に読むといったことで、普段の税理士業に役立てていけると考えています。

あまり不安にならずに、AIとの共存を通じてより高度で価値ある専門サービスを提供していけたらいいなと考えています。

まとめ

perplexityと税理士業について書いてみました。

便利な生成AIがどんどんと出てきているので、これからも日常や仕事でどんどん使っていく予定です。

最近の新しいこと

・ゆるきゃん△(キャンプに興味があり、クライアントからキャンパーのバイブルという話を聞き、漫画を読んでみることに。これはいろいろ勉強になるし、キャンプに行きたくなります。)

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